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意識への働きかけ~きっかけと、声掛けで、自信をつける!~

取り組み内容と結果

 2013年8月に入院、下肢筋力低下とステロイド治療で骨折リスクが増大したことから、介護保険で通所介護(リハビリ)と手すりのレンタルを開始しました。サービス開始当初は、転倒すると自力ではなかなか立ち上がれずショックを感じていましたが、懸命にリハビリに取り組んだ結果2017年9月には要支援2から要支援1になりました。そのタイミングで地域での体操教室をご提案し、デイサービスとともに、体操教室にも参加するようになりました。
 2018年末に当事業へのエントリーとともに、ポールウォークに参加しデイサービスの修了を目指すことを提案したところ、ご自身で活動場所を増やすなど積極的な姿勢がみられました。2019年3月にデイサービスを修了し、福祉用具のレンタルで上り框の手すり等のレンタルやトイレの手すり設置の住宅改修を行い、認定更新はしませんでした。

地域資源や社会支援の活用への取り組み

●公園体操に毎週通い、その体操教室では通っていたデイサービスの職員が講師になるときもあるため、本人の変化も理解してくれ安心感も得ながら参加してもらうことができました。同会のポールウォーク教室への参加も促し、本人が「やる!」という思いをもってくれたため、見学することなく参加を開始し、休むことなく週1回参加されています。

●おおた高齢者見守りネットワークの活動について情報提供しました。包括職員も協力しているため、積極的な声掛けとともに、本人の活動を評価するよう努めています。また他の地域でのポールウォークの会にも参加し継続しています。

参加してみての感想

機能訓練サービスの和気あいあいとしながらも粛々とした部分は変わらず、次なるステップや場をチームで一緒に考え取り組めたらと思います。(山王リハビリステーション)

通所介護:山王リハビリステーションでの実施内容

できることはご自身で行っていただく働きかけ

「できることはご自身で行っていただく」を基本的な対応として、サービスを組み立てました。例えばエルゴメーター(自転車運動)では、時間や負荷は機能訓練指導員が設定し、日々の利用は運動開始までのボタン操作は自信で行っていただきました。

工夫した点・力を入れた点:
日々の利用の中で、「できないこと」や「できるがリスクを伴うこと」を把握しつつ、常に対話型の声掛けで運動の自己効力感を高めるように働きかけました。
例えばエルゴメーターでは「椅子の高さ調整」は困難ですが、「高さ」自体は把握されていました。「ボタン操作はスタッフが見守る」が、「声をかければ、正確に操作可能」というように、自身でどのくらい運動しているのかを振り返ることを可能にしました。

評価委員のコメント

通所サービスで支えつつも地域での活動を視野に入れた促しをしているところが素晴らしい。ポールウォークなら転ぶ心配もなく歩けると思います。心配があってもできることが見つかることは大変な自信に繋がると思います。

既存のサービスのみならず、地域資源もうまく活用した示唆的なサービス提示事例。分かりやすいです。

認定更新もしないというご本人の自立心の高さが素晴らしく感じるとともに、その気持になっていただく(不安を払拭する)関わりをチームで行った結果と感じました。介護サービスの理想の活用方法という感じがしました。

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